いつから塾に通わせる？
「子どもを塾・学習塾に通わせようと考えているけど、いつから塾を利用しているの？」「塾は中学生からでは遅い？」「小学生のうちから塾に通うのはまだ早い？」など、周りの動きも気になるところ。この記事では、文部科学省が実施した平成26年度 子供の学習費調査の結果から、各学年・年齢別、公立・私立別に塾の利用状況をまとめてみました。これから塾を利用しようと考えている方や、将来いつから塾に通わせるか検討している方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
いつから塾に通わせる？小学生（小1～小6）の学習塾等の利用状況
■公立の場合
公立に通っている、小学1年生～小学6年生までの学習塾費、家庭教師費、芸術文化活動、教養・その他について、文部科学省の資料をもとに、表やグラフにまとめてみました。数値は各項目に対する「支出率」を表しています。「支出率」とは各経費を支出した方の比率（％）のことを指しています。（各項目の経費として計上している内容詳細はこちら）
| 学習塾費 | 家庭教師費 | 芸術文化活動 | 教養・その他 | |
|---|---|---|---|---|
| 小1 | 27.0% | 30.2% | 38.4% | 38.5% |
| 小2 | 27.4% | 30.4% | 33.6% | 47.4% |
| 小3 | 32.0% | 35.2% | 37.9% | 46.7% |
| 小4 | 36.8% | 28.0% | 36.5% | 45.0% |
| 小5 | 40.0% | 28.9% | 36.8% | 46.2% |
| 小6 | 49.8% | 25.6% | 33.0% | 38.3% |
■私立の場合
続いては、私立に通っている、小学1年生～小学6年生までの学習塾費、家庭教師費、芸術文化活動、教養・その他について、公立と同様に、文部科学省の資料をもとに表やグラフにまとめてみました。数値は各項目に対する「支出率」を表しています。「支出率」とは各経費を支出した方の比率（％）のことを指しています。（各項目の経費として計上している内容詳細はこちら）
| 学習塾費 | 家庭教師費 | 芸術文化活動 | 教養・その他 | |
|---|---|---|---|---|
| 小1 | 51.8% | 35.2% | 68.1% | 62.9% |
| 小2 | 60.5% | 33.8% | 70.3% | 66.3% |
| 小3 | 67.2% | 34.5% | 68.3% | 65.8% |
| 小4 | 72.7% | 32.4% | 60.4% | 63.0% |
| 小5 | 72.8% | 34.1% | 60.0% | 57.3% |
| 小6 | 76.6% | 30.9% | 53.1% | 40.5% |
小学生（小1～小6）の調査結果をみてみると、学年が上がるごとに学習塾費（※1）の支出率も高くなっています。公立小学生の場合、小1で27.0％となり、およそ4人に1人の割合で塾を利用していますが、小6では約2人に1人の割合（49.8％）まで上昇しています。私立小学生の場合はさらに顕著で、小1時点で51.8％、小6では76.6％という非常に高い数値となっています。学習塾費の中には、入会金や授業料だけではなく模擬テストや講習会費も含まれている為、通塾はしておらず、「模擬テストだけ受験した」「夏期講習だけ受講した」という方も含まれていることが予測されます。その為、支出率＝通塾率ではありません。しかし、その点を考慮しても高いことには変わりはありません。
また、学年が上がる毎に支出率が高まっている傾向から、学校補習目的だけではなく、難関私立中学校や公立中高一貫校などの中学受験に向けて学習塾を利用している方もいらっしゃると思われます。
小学生低学年では、学習塾費より芸術文化活動の月謝（※3）や教養・その他の月謝（※4）の方が支出率が高いですが、小学校高学年に向かうにつれて、学習塾費の支出率の方が芸術文化活動や教養・その他の月謝支出率を上回っています。いわゆる「習い事」から「勉強・学習」に少しずつシフトしていることが見受けられます。
■各経費の詳細、定義
- ・学習塾費
- ：学習塾へ通うために支出した全ての経費で、入会金、授業料（月謝）、講習会費、教材費、通っている学習塾での模擬テスト代、学習塾への交通費
- ・家庭教師費
- ：家庭教師への月謝（謝礼）、教材費また、通信添削などの通信教育を受けるために支出した経費
- ・芸術文化活動（月謝等）
- ：ピアノ、舞踊、絵画等を習うために支出した費用
- ・教養・その他（月謝等）
- ：習字、そろばん、外国語会話等を習うために支出した費用
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